ココロの中の昭和の水北九州ブログのアリペジです。先日、若松 本町付近を歩いていると、昔懐かしい地下水ポンプを見かけました。時代が置き忘れたようなポンプ。コンクリートで固まった完全な人口歩道の真ん中で、ふって湧いたように見えました。
無理してでも残したかったのね…。試してみたら、かなり勢いよく水が飛び出してきてピックリ。冷たくて気持ちよかったです。もう撤去されて、すっかり無くなってしまっていたと思い込んでいたのに。ちょっと安心しました。
最近、若松の海岸線付近はすっかり新しくなってしまい、昔の船着場や井戸やポンプが点在していた面影はまったく残っていません。母方の実家の前には昔、もっと近かった海岸線からは、外国船の大きな汽笛とエンジンの唸る音が潮風に運ばれて聞こえてきたものです。小さい頃よく散歩で海岸線を歩きましたが、たくさんの漁船と作業船がとまっていました。船たちがこすれ、波に揺られてコトコト、パッコン。時々ロープに引っ張られてギーッ。あの船たちはもうどこにも見えません。今、その海岸線は遠くまで埋め立てられて、夏になると毎年、花火大会が催されています。ディーゼルエンジンのにおい。岸壁の波しぶき。よく歩いていた船乗りさん。ポンプから飛び出す水を口に含み、首に巻いたタオルを濡らす作業員の人々。軒先でスイカを食べ、線香花火をした日々は遠い過去に。すべてが大型店舗に吸収され、当時の繁華街だった商店のほとんどはシャッターを閉めて久しいようです。最近、昭和の時代にもどる映画やドラマもなかなかの人気があるようで…その気持ち分からないでもないです。
イタリアのミラノへ行ったとき、とても感動したことがあります。あれだけたくさんの店がありながら、ミラノ市内にデパートと呼ばれる店舗はリナシェンテというデパート一軒のみでした。それも規模的には小倉の井筒屋より小さいかもしれません。ミラノといえば、ファッションの街!さぞかし煌びやかなショッピングモールやアウトレットのような店がきっとあるのだろう…くらいに思っていました。それが全然!フィレンツェでもみな、専門店がひしめいています。靴は靴、せいぜいカバンを置く程度だが、やはり靴のみの専門店。肉屋も豚のみ、ハムのみ、鶏肉のみと分かれ、キャンドルのみの店もありました。家具を修理する店は、家具を修理するのが専門で、コーナーに家具を展示して販売しようなどはしていません。店の看板に関係の無いものは、一切置かれていない。この徹底した専門化。日本人も「欧米化」はいいですが、もっと誇りを持つべきだなと感じました。日本の小売店・専門店がどんどん姿を消している中、何かとんでもない間違いを私たちはしているような気になって。イタリアの小路を歩きながら、古いものを大切にする心を忘れてるなと思いました。ポンプを使う人、周りの景色が目まぐるしく変わっても、ポンプを撤去できなかった人たちの気持ちには、何かは分からないが…大切したかった何か…を残したかったのでしょうね。その気持ちも分からないでもない。でも(グチですが)残すなら、もう少〜し徹底的に残して欲しかった。一度失われたものは、もう元に戻りませんから。
子供たちが裸足になって遊ぶ姿は むかしも今も
2007/08/30(:) カテゴリ:なし コメント(11) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント
この手動式ポンプ。小学生の頃、土間の厨房の井戸に乗っかってました。懐かしい写真に感謝です。
PS:水不足の国で井戸を掘ってる日本人ヴォランティアさんは、この手動式ポンプまだ有効的に使ってるんじゃないかしら?
朝顔に釣瓶とられてもらひ水、の時代←ポンプ前時代の昭和生まれです。夏はスイカを丸ごと冷やしてたのが懐かしいナァ。
京都の下宿先にも有りました、学生の頃。寒い朝にコキコキくみ上げて、顔を洗った水の冷たかったこと・・・・・。あの情景は忘れられませんね。
ヨーロッパって、国々で産業が異なる分業の国の集合体って聞いたことがあります。でも西洋的合理主義と相容れないような気もするけど、不思議ですね〜。
お米菓子製造機の<ドン>が若松で製造され続けている間は、昭和はなくならんです!と思いましょう。
昭和生まれは82歳から20歳まで。長期の元号でしたね。私の昭和はともかく、弱冠20歳の人達までがロマンを感じる時代の生まれと言われるのは、カワイソウなような。
井筒屋の前で、昭和の頃と思われる写真と水がドラム缶の中に入ってました。

これは、懐かしさと涼しさを同時に味わうためのものでしょうか。
私、昭和は10年くらいしか生きてませんが、昭和はいい時代だったと思います。

地下水ポンプ初めて見ました。

私も試してみたーい。
この裸の人は誰ですか?
10様へ

この裸の人が誰なのかは、わかりませんでした。
すみません。
この人のすぐ近くにもう一人いましたよ。
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