カートップボート・フィッシング
今回は、仕事も趣味も100%全力投球するアウトドア派のMさん(HN=飛竜丸さん)に、「カートップボーティング」の醍醐味について伺いました。
――カートッパーとか、カートップボート、カートップボーティングという言葉はまだまだ馴染みがないのですが、すでに多くの方がこの世界を楽しんでいらっしゃるのですか?
「関東・関西には昔から愛好者も多く、数百名単位のクラブもあります。ただ、九州ではまだマイナーですね。というのも、車に積載しやすい幅と重さのボートを作るビルダーが九州には少なく、入手困難だったことや、河川係留で簡単に船を持てた背景があるからではないでしょうか」
――釣りとの最初の出会いは、いつ頃のことですか?
「7歳の頃、母方の祖父の小型船に乗せてもらって、釣りに目覚めました」
――磯釣り、渓流釣り、ルアー、など、釣りもいろいろなタイプがありますが、最後に行き着いたカートップボート釣りの魅力は何ですか?
「北九州勤務になって仕事関係の方に誘われて遊漁船での船釣りを覚えましたが、客に怒る船頭や、号令されて釣らされているような感じでかえってストレスがたまりました。長く釣りをしていると自分なりの『自分流』がしたくなります。カートップボートなら『好きな時間に』『好きな場所で』『好きなやり方で』誰にも遠慮せずに楽しく一日を過ごせますから、最高のストレス解消ですね」
――車の屋根にのせて、どちら方面まで遠征されるのですか?
「新門司や宗像沖です。近くにいい場所があるから『遠征』までする必要はないですね。ネットを通じた私の友人達は、東京からボートを積んで九州に遠征してきますよ」
――北九州は恵まれているんですね。ところで、どんな魚が釣れますか? 釣った魚はご自分で料理するんですか?
「私は真鯛が主なターゲットなので周年釣れます。もちろん、秋からはブリやサワラなどたくさん釣れますから最高ですね。真鯛はどんな料理にも合いますが、イサキと真鯛のあら汁が最高に好きです。母が『もうすぐできなくなるから、お前に教えておくよ』と言って、三枚おろしから手ほどきを受けたのですが、やってみるとこれが面白い!釣りより楽しいですよ。今では要介護になった母に刺身を食べてもらっています」
――最近の記録は? 釣り上げた魚の鮮度を保つ秘訣があれば教えてください。
「最近の記録は真鯛の74センチです。ボートを自分で操船しながら釣ると最高ですね。魚料理は釣った瞬間から始まっています。ボート上で鮮度を保つために活き締めという技法で神経を切断し、血と内臓を抜きます。生命は失っても筋肉は生きている状態。それが活魚です。高級料亭にも勝る食材ですね」
――海という大自然の中で過ごす醍醐味と海の恐さは表裏一体。Mさんは恐いと感じたことはありますか?
「もちろん海は今でも怖いです。でも人間は安全なところに身をおいて少し恐怖感を感じることでリフレッシュできるという説もあります(ジェットコースターやホラー映画がその典型)。水面が近い小さなボートだと毎回、冒険気分。沖に出て急に白波が立ちだすと、やはり怖いものです。『観天望気』といって雲や空の様子から天候の変化を読む訓練が日頃から欠かせません」
――印象に残っている釣りのエピソードがあれば。
「一昨年の3月20日、佐賀県呼子沖に出ていたとき福岡西方沖地震が発生!すべての漁船、遊漁船が一斉に全速で引き返し始めたのですが、何が起こったのかわからず、港に帰っても携帯電話がつながらなくて家族に無事を伝えられなかったことですね。一旦、東北の知人を経由して一般電話で無事を伝えてもらいました」
――安全対策は?
「天候が下り坂の日には出航しない。救命胴衣の常時着用。認識旗を高く掲げる。航路や漁場・漁業施設に近づかない」
――釣り仲間は?
「ミニボートは浮力が小さいので、一人乗りが安全。また、エンジンの故障に対処するには複数艇がより安全です。ブログで知り合ったミニボートを所有する方がお互いのボート釣り仲間ですね」
――ブログを拝見すると写真がとてもきれいですが、カメラに対するこだわりや撮影の工夫を教えてください。
「私のブログは一釣行で一記事という地味なスタイル。それだけに、文言で伝えるよりも今日一日で見たもの、感動したもの、自然の美しさを記録したいと思っています。特に命を奪う魚体に関しては感謝をこめて丁寧に美しく撮影したいと思っています。防水タイプのコンパクトカメラは必需品ですね」
――これからカートップボート釣りを始めてみようかなという方に、何かメッセージがあればお願いします。
「平均的サラリーマンの私にも無理なくできるボートライフ。自分が釣りを楽しむのに極力地球に負担をかけないちょうどいいサイズのボート。それがこの遊びの本質ですね。燃料代なんて一日千円かかりませんから、まあ始めるとタダみたいなもんです。2馬力まで免許不要になりましたが、船の交通ルールは必ず勉強してください。
船を出す場所として、砂浜は夏以外自由ですが、漁港はほとんど禁止。ネット上で出航場所を教えてしまうと、マナーを守らない人たちが押し寄せ必ず閉鎖されます。事故が起こってもしかり。救命胴衣は常時着用です。漁船からはブリッジが高いのでミニボートが見えません。必ず旗を高く揚げて衝突を防止しましょう。地元の方とのあいさつや、コミュニケーションを必ず行いましょう。インターネットで経験者たちのノウハウを得ることができます。特に車に積載する方法や進水・上陸のしかた、荒天時の対応を学習する必要があります」
こちらの質問に丁寧に答えてくださったMさん、本当にありがとうございます。
最後に…、飛竜丸さんのこの言葉がとても心に響きましたよ。
「ボートを出してほんの数百メートル沖に浮かんだだけで釣りのシチュエーションは劇的に変わるのです。陸では考えられないような大物を、誰に遠慮することもなく、悠々と釣ることができるからです」
飛竜丸さんのブログ
「カートップボート飛竜丸の釣り 福岡」
http://blogs.yahoo.co.jp/htbnssjr1919
2007/08/29(21:36) カテゴリ:
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この記事に対するコメント
こんなにデッカイ真鯛が釣れるんでふか〜。門司港から高いお金を払って遊漁船に乗るけど、こんなの釣った事ないし、釣った人も見たことないでふ〜。
アラ美味いんですよね。刺身はコレが一番だと思う。切り口に脂がのって絶品なんです。魚料理屋さんでも、こんな刺身食べさせてもらえませんよ。羨ましいカギリ!!!!!
延々2時間もかけて門司から沖の島まで行くのがアホらしゅうなってきますね。
船釣りが一番おもろいけど、その中でもボートでこんなに釣れるとは・・・・・・。完全に負けました。
活物を食べなれると、スパーの魚なんか食えんもんね。
ドゥワァ〜ッさん、いつも釣れる訳ではないですよ。私も門司港や大里から良く沖釣りに行きました。
アラさんはよくご存知ですね。僕も魚の中ではこれが旨いと思います。活えびでなくてもオキアミで十分釣れますよ。
沖ノ島さん、僕もよく行きました。あほらしいなんてとんでもない!あそこは別格ですよ。今でも行きたいと思いますから。
太公望さん、手漕ぎゴムボートでも鯵、ヒラメ、ヤズ、アオリ何でもたくさん釣れますよ。
元釣り士さん、そんな贅沢は言わせませんが、うちの娘は僕が釣ったベラで大きくなりました。
アッシの生命力は抜群でっせ。ウロコとられてハラワタ抜かれても、鍋に火が入るとジャンプしまっせ。
波高どれくらいまで出られますか?この写真を拝見すると、やっぱり深さじゃなくて、ポイント次第なんだなぁ。
ベラさんそうですよね。船のイケスで酸欠にしても、最後まで元気ですから。ずいぶん食べましたよ。
釣果に絶句さん、どーも!だいたい1.5M超えたら危険と思ったほうがいいです。真鯛は特に水深40もあれば十分狙えますよ。
40メートルですか〜。結構浅いんですね。そうか、浅いというより、そこそこ深い海の根の駆け上がりを狙うんでしょうね。それにしてもこのタイはすごいっ!
釣果に絶句さん、大里の漁師兼遊漁船の船長さんに聴いた話では今頃大型真鯛は浅場でヒトデ・エビ・カニ・くらげまで何でも食べていて、盆過ぎに北風が吹くと深場にいくそうです。

無関係ですが、イチローさん今年も200本安打達成おめでとうございます。バンザイ!
デビュー年から7年連続は初めての快挙!歴代2位ですから凄いですね
肉よりゼッタイ魚!

おいしくて、ヘルシーですからね!
ギョギョッさん、おっしゃるとおり!自分が釣りに行きたいばかりに、娘達に地球上でこれ以上の食べ物はないんだ!と刷り込んでおります。
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