■芸術劇場の日曜日
東京芸術劇場、梅田芸術劇場、横須賀芸術劇場・・・日本各地あちらこちらにある芸術劇場。
でも、「芸術劇場」・・・と聞くと、なんだかちょっと敷居が高い?
リバーウォークに行っても、たいていはショップや映画館、またはレストランやカフェで過ごして、さようなら〜。
ということが多いのでは(かくいう私もそのひとり)。
たまに北九州芸術劇場プレイガイドに行ってみると、その公演の多彩さに驚きます。
北九州芸術劇場は「音響家が選ぶ優良ホール100選」にも選ばれているんですよ。
(なんと、県内では北九州芸術劇場のみ!えっへん)
これって、単に“音響効果がいい”ということだけでなく、「 音響設備の維持管理能力、および音響スタッフの技術力の高さ」と「音響スタッフのコミュニケーション能力と上演内容の理解力」が選定基準なのだそうです(Wikipediaより)。
それって、学芸員の質の高さのみならず、芸術分野で人を育てる土壌があるってことにもなるのでは?
これからが楽しみです。
・・・なんて、遠くから眺めてるだけでなく、私も21日の日曜日に芸術劇場の公演に行ってみました(なんと2年ぶり)。
出し物は“山海塾”の「降りくるもののなかで−とばり」。
山海塾ってご存知の方も多いと思います。天児牛大(あまがつ うしお)さん主宰の舞踏集団で、なんとパリ市立劇場を拠点とされているそうですね。
気にはなっていたのですが、今まで公演を観たことはなくスルーしていました。
そんな私に火をつけたのは、20日土曜日に山海塾の公演に行かれた方からの絶讃のメール。
『これは、見逃したらいけない!』という使命感にかられ、芸術劇場に走ったわけでございます。
(今月5・6日に上演された蜷川幸雄演出の「ガラスの仮面」を見逃して涙にくれた私でした)
残り少ない当日券を求めて早めに家を出たものの、日曜のリバーウォークはたやすくない。駐車場は満車。
久しぶりに焦りました。
チケット買って、エレベータに乗って・・・このエレベータの中の空気がすごい!
ぎゅっと濃縮された期待感、強いて表現すれば“闘いに臨む”ような緊張感と高揚感。
「観るぞ!」というオーラが充ち満ちて、みんなすごい。
その皆さんの観劇コーディネートを味わうのも楽しいものです。
公演内容によって、開演前のふんいきもいろいろでしょうが、“山海塾”のお客さんはさすがに個性的な出で立ちが多く、中にいるだけでうきうき。
(2年前に観た「白石加代子の源氏物語(ひとり舞台)」の時は、和服姿の麗人も少なくなく、この時もわくわくしたのを覚えています)
当日券は、二階席。
『二階席か〜』とちょっぴりもの悲しい思いで席に着いたら、意外にもこの二階席が良くて、舞台も近く広く見渡せ大満足。
当日券席は若い男性が両隣にズラリ。
皆、「何ひとつ見逃すまい」という真剣なまなざしです。
いよいよ開演。
鍛え上げられた肉体と、そぎ落とされた踊りに圧倒された1時間半・・・難しいことは抜きにして、素直に楽しめました。
人間の舞踏を観ているのだけれども、ひとりで自然の中にいるときのような静かなひととき。
哲学好きなフランス人に四半世紀熱狂的に指示されていることにも納得です。
カールツァイスの双眼鏡を借りていったので、表情や衣装の細部まで手に取るようにくっきり観ることができました。
舞台の「衣装と照明」は、料理番組の臭いと一緒で、その場で直に体験しないと感じられないライブの輝きがあります。
『あの衣装着たい。そのために痩せなくては!』なんてすっとんきょうなことを考えてしまいました。
この先の人生で山海塾の衣装を着ることは、まずないでしょうけれど・・・。
舞台の様子は撮影できないので芸術劇場のサイト内ページでご想像ください。
財団法人 北九州市芸術文化振興財団が管理運営するもうひとつの市立ホール「響ホール」の催しに関して感じ入ったことがありますので、それもご報告。
11/30の「コラボレーション公演“アパートメントハウス1776/ジョン・ケージ”」って、わかりにくいですね・・・アルディッティ弦楽四重奏団という現代音楽のカルテット×コンテンポラリーダンスの白井剛さんがコラボレートする催しだそうです。
この公演のチラシを見て「すごいな〜」と思ったことが三つ。
●当公演に小・中・高生50名を無料ご招待
●託児サービス
●JR八幡駅から響ホールまで、お出迎えサービスを無料で実施
「小・中・高生50名」はなんて粋なんでしょう!
おこづかいも多くない世代が「行ってみたいな〜」と思う舞台芸術に行けるチャンスをこんな形で用意してくれるなんて北九州もなかなかやるなって感じです。
この他に、コラボレーション・ワークショップもあり(すでに受付は終了ですが)。
日本は文化芸術を育てる意識が低いと聞いていますが、この街に住む(もしくは縁のある)恩恵を活かして、いろいろなチャンスにチャレンジしていきたいものです。
Reported by 北九州ブログ 空音(そらね)
2008/09/26(00:30) カテゴリ:
culture コメント(0) | トラックバック(0)
この記事に対するコメントを書く